アパレルショップ

アパレル店舗・売場づくり!店舗・売場づくりの要点を解説

アパレル店舗・売場づくりは、他の業態と大きく異なるのでしょうか?もちろん異なる点はありますが、本質的な部分では他の業態と共通しています。チェーンストア理論に基づいて、顧客心理を分析して、科学的な見地から作っていくことが大切です。

アパレル店舗・売場づくり

アパレルショップ

日本では、アパレルショップというと、何か特別な店舗・売場づくりをしなければならないように思いこんでいる人がいます。確かに、商品のライフサイクルが他の産業よりも短いという特徴はありますが、それだけのことです。

アパレルショップの店舗・売場づくりについても、特別なことは何もありません。マスリテーラ ーでは、チェーンストア理論通りに、標準化を図っていけばよいのです。

何か特別のことがあるように思い込んで、いじくり回すからムダが多くて買いにくく、限られた消費者しか来店しない店舗になってしまうのです。セレクトショップでは、店舗理論に基づいた店舗を創ることはもちろんですが、さらに居心地の良さなど、ソフト面の重要度が高まります。

アパレル店舗・売場づくりの要点を解説

グローバルスタンダード

アパレル店舗・売場づくりの要点を解説します。

標準店舗の確立と展開

アパレルショップの店舗でも、チェーン展開を図る上で最も重要なことは、プロトタイプすなわち標準店舗を確立することです。標準店舗と は、最も良い状態に作られた店舗です。最も良い状態の店舗は1つしかないということをきちんと認識すべきです。

標準化とは、その最も良い状態の店舗に、全店を統一することです。標準店舗を確立したら、それを出店できる立地条件の物件を探すことです。このような当たり前のことを当たり前に進めていくことが極めて重要です。

その意味で、物件確保は、マーチャンダイジングと同じくらいか、それ以上に、 重要であると位置づけることです。セレクトショップでは、グループごとに標準化を図りますが、ある程度まで個店要素を重視するために、マスリテーラーと比べると、かなり緩やかな標準化となります。

店舗理論通りのレイアウト設計

店舗レイアウトに関しても、アパレルショップだからといって奇をてらわずに、極めて店舗理論通りに設計することが大切です。店舗理論通りという意味は、例えば通路設計は直線に取って、直角に曲げると か、通路幅を十分に確保するとか、店内の見通しが遮られないような高さの什器を設置するなどです。

あげていけばきりがありませんが、正しい店舗設計をすれば、確実に回遊性が高まり、消費者に支持される店舗が出来上がります。セレクトショップも店舗理論に基づいた設計をすることは当然ですが、個性を表現するために、許容範囲を広げて考える必要があります。

人時生産性を高めるディスプレイ

アパレルショップの店舗・売場づくりで、重要なポイントがあります。それは、いかに少人数で運営ができて、人時生産性が高まるようにするかということです。そのためには、現在、最も注力している商品が、 誰の目から見ても一目でわかるような陳列位置や方法など、できるだけシンプルなゾーニングや棚割にすることが必要です。

また、陳列や演出に時間がかからないような器具を開発することも重要です。そし て、それらは適切な本部指示および、物流センターでの事前作業などとも 密接に関連します。

実験店舗での挑戦

標準店舗は定期的に進化させていかなければなりません。そのために実験店舗を設定して、常に新しい挑戦を繰り返していくことが重要です。また、アメリカでも主要大都市のダウンタウンなどは特殊な立地ですが、このような立地に出店している店舗も、実験店の一種と位置付けられています。

その理由の1つは、物件の形状が標準店舗と異なる店舗をどのように設計するか、客層が異なる(通常は、よりトレ ンド志向)場合にどのような品揃えをするかなどのテーマに取り組む ためです。日本ではアメリカ以上に、標準店舗と実験店舗の関連につ いて研究を深めることが求められます。

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