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ファッションブランドとは何か?ファッションブランドの歴史を振り返る

アパレルを語るときに、ファッションブランドを抜きに語ることはできません。最初はヨーロッパの貴族社会から始まったものですが、今はファッションブランドも大衆化しています。ファッションブランドの歴史から振り返ってみます。

ファッションブランドとは何か?

ブランド

1999年に、日本でも東京コレクションに100名以上のデザイナーがデビューしたことは、エポックメイキングな出来事でした。この背景には、その1~2年前に、インディーズデザイナーが大量に出現したことがあります。このように、今日ではインディーズブランドという形で ブランドが完全に大衆化していますが、そもそもファッションブランドとは、どのようなものだったのでしょうか。

まず、ファッションブランドとアパレルブランドの関係について考えてみます。アパレルは衣料全般を意味するのに対して、ファッションは文化的な要素を含んだ流行を意味します。したがって、アパレルはファッションの要素として位置づけることができます。

とはいえ、アパレルがファッションの中心的な役割を果たすために、アパレルとファッションは、ほぼ同義語として使われることも少なくありません。特に、ファッションブランドとアパレルブランドは、ほぼ同じ意味で使われることが多いです。

したがって、ここでご説明するファッションブランドとは、主にオートクチュールのアパレルブランドから始まったものです。

ファッションブランドの歴史

ベルサイユ宮殿

ファッションブランドの歴史について簡単にご説明します。

ファッションブランドの起源

ファッションブランドは、絶対的な階級社会を背景に持つヨーロッパで誕生しました。もともと、ファッションという概念は、高い階級の人や金持ちだけのものであり、権力の象徴という意味もあったからです。 その当時も、ファッションの中心はパリであり、18世紀頃には、デザイナーという職業が確立したと言われています。

ブランドとオートクチュール

1960年頃までは、ブランドといえば、オートクチュールのことでした。 オートクチュールの基礎を作ったのは、シャルル・フレデリック・ウォルトという人物で、1860年以降は、モードの王様と呼ばれていました。

1920年代にはシャネル、1930年代にはスキャバリ、1940年代 にはクリスチャン・ディオール、1960年代にはイヴ・サンローランと、 現代にも継続されている巨匠が次々と活躍しました。

ブランドの大衆化

1960年代に入ると、急速にブランドの大衆化が始まりました。その先駆けとなったのは、ロンドンストリートで発生したストリートファッションで、 ミニスカートやモッズなどの新しいスタイルが生まれました。この頃から、ブランドはオートクチュールだけでなく、大量生産の既製服にも広がったの です。ファッションは、プレタポルテの時代へと移っていきます。

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