小売業には業態(format)があります。「業種から業態へ」ということが言われますが、アパレルを扱っているから洋服店と呼んでいた業種から、セレクトショップやファストファッションなど、アパレルショップにも様々な業態が誕生しています。
アパレル小売業の業態とは?
アパレル小売業は、取扱商品の幅や奥行き、経営主体、売上規模や店数などにより、いくつかの業態に分けられます。業態(format)は、営業形態の略であり、消費者の購買ニーズに基づいたマーチャンダイジングや営業方法の特色による分類です。
以前は、アパレル小売業では、百貨店が大きなウエイトを占めていましたが、今はかなり衰退しています。このように、業態には盛衰のサイクルがあります。時代の変化に合わせて、最新の消費者ニーズに合うように変化していくことが重要です。
アクティブ・コンサルティングは、アパレル小売業のほぼすべての業態に、的確に応じたコンサルティングを実施いたします。
アパレル小売業の主な業態についての解説
アパレル小売業の主な業態について解説します。
百貨店「ハコ」
百貨店の中に、ショップ・イン・ショップの形式で展開する売場のことを 「ハコ」と言います。通常は、有名ブランドを持つ専門店チェーンか、アパレルメーカーの直営チェーンが入店します。
百貨店「平場」
百貨店の中で、物理的な区切りがなく、フロア全体が見渡せるような売場のことを「平場」と言います。平場は、複数の仕入れ先の複数のブランドで構成されます。
GMS・SM
GMS(General Merchandise Store)は、本来はノンフーズをセルフセ レクションで総合的に取り扱う業態ですが、日本では食料品も含めた大型スーパーのことをGMSと呼んでいます。百貨店に比べると、より日常に近い低価格帯の商品を取り扱っています。
また、スーパーマーケット(Supermarket)では、さらに最寄性の強い下着などを中心にした品揃えがなされています。
量販店チェーン
いわゆるマスリテーラーです。アパレルにおいては、広義の量販店チェーンには、GMSなども含めますが、狭義の量販店チェーンでは、 衣料品のみを取り扱い、低価格で大量販売することを目指すアパレルショップだけを意味します。量販店チェーンの代表的な形態がファストファッションです。
専門店チェーン
専門店チェーンとは、ターゲット客層や取扱商品を絞って、深みのある品揃えをすると共に、プロフェッショナルな販売スタッフが対面販売に より、顧客にアドバイスをしながら販売することを特徴とする業態です。アクティブ・コンサルティングは、セレクトショップを主な対象としています。
アパレルメーカー直営店チェーン
アパレルメーカーが直営で運営する専門店チェーンです。小売業が運営する専門店チェーンに比べると、ブランド力は強いのですが、全般に経営が甘くなりがちなチェーンが多いように見受けられます。アクテ ィブ・コンサルティングは直営チェーンの経営改善にも注力しています。
アウトレット
アウトレットとは直訳すると「出口」とか「はけ口」という意味です。簡単に言えば、通常店舗の残品処分のために作られた店舗です。アウトレットには、メーカーが、自社の残品を処分するためのファクトリー・アウ トレットと、小売業が残品を処分するためのリテール・アウトレットがあります。
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