ナノ・ユニバースがリブランディングを始動してから、約1ヵ月が経ちました。この記事では、リブランディングとは何か?ナノユニバースのリブランディングの狙いは何か?などについて考えてみたいと思います。
リブランディングとは何か?
リブランディングは、英語で表記すると「Rebranding」となります。「Re」とは「再び行う」という意味ですから、リブランディングとは、ブランドを再構築するという意味になります。
それでは、なぜブランドを再構築する必要があるのでしょうか?創った当初は魅力的だったブランドも、年月が経過すると、時代に合わなくなる場合があります。
あるいは、最初は1つだったブランドが複数に増えてくることで、ブランドの範囲や位置づけがあいまいになってくることがあります。リブランディングは、このような事態に応じて、ブランドの範囲や位置づけを見直して、再構築することを目的とします。
ナノ・ユニバースのリブランディングの狙い
ナノ・ユニバースは、1999年に開始したセレクトショップの名前です。ナノ・ユニバースのリブランディングの狙いは、2024年に25周年になるのに向けて、ショップ名であったナノ・ユニバースをブランド化することです。
ナノ・ユニバースをブランド化することで、企業イメージを強化することが可能になります。これにより、ナノ・ユニバースというブランドの元で、幅広い取り扱い商品を1つのイメージで、より強力にまとめ上げることができるようになります。
具体的には、ナノ・ユニバースは、6レーベル+ゴルフレーベルからなる、「マルチレーベルストア」として生まれ変わります。トップレーベルは、「LB,01 ステイトメント」と「LB,02 ビブリオグラフティー」の2つです。
これらは、高品質な素材と縫製にこだわったレーベルです。ナノ・ユニバースのモノ作りの主軸となるレーベルです。そして、セカンドレーベルは、「LB,03 セクション」です。これは、既存の顧客や価格帯を引き継ぐレーベルとなります。
以上の3つがナノ・ユニバースの核となるレーベルに位置付けられます。
それ以外には、ライセンス商品、アウトレット、EC用の商品を展開する「LB,04」、TSIホールディングス内の仕入れアイテムを中心とした「LB,05」、外部ブランド及びファッション以外の音楽、アート、お花などのライフスタイルに関わるアイテムを展開する「LB,06」があります。
そして、「ゴルフレーベル」。これは、上級者から初心者まで使えるゴルフアイテムレーベルです。ゴルフの正装を尊重しながら、ストリートスタイルを取り入れ、街着としても着用できるウェアを展開。リズムに合わせて連動するインコがブランドアイコンです。
リブランディングに伴い、ロゴデザインも刷新されました。新ロゴは、1ナノメートルが10⁻⁹メートルであることから、「10」「9」「-」「m」を組み合わせてデザインし、ブランド名が意味する「極小宇宙」を表現しています。
また、店舗屋号は「ナノ・ユニバース トラック・ストア(NANO universe TRUCK STORE)」、ECサイトは「ナノ・ユニバース カタログ(NANO universe CATALOG)」に統一しました。
ナノ・ユニバースの3つの主軸ブランド
LB.01 Statement(LB.01 ステイトメント)
伝統に敬意を払い、遊び心と好奇心を忘れず、日本における新しい物作りへもチャレンジをする、ナノ・ユニバースブランドを牽引するレーベルです。
LB.02 Bibliography(LB.01 ビブリオグラフィー)
ヴィンテージ、もしくは古着意識のある商品定義のレーベルです。日本各地の様々な生産背景との連携をはかります。
LB.03 Section(LB.03 セクション)
ナノ・ユニバースのセカンドブランドとして定義されています。既存の顧客層や価格帯を引き継ぎ、シーズナル・ワードローブをコンセプトにしたリーズナブルな商品を展開します。
リブランディングで新たに生まれ変わった、6つのブランドレーベル+ゴルフレーベルによる「マルチレーベルストア」としてのナノ・ユニバースに期待したいと思います。