ファッションブランドは、時代と共に変遷しています。オートクチュール時代からの伝統的なブランドが存続している一方、新進デザイナーによる新たなブランドも数多く誕生しています。ファッションブランドの主な種類を解説します。
ファッションブランドの種類
現代では、ファッションブランドとひとことで言っても、その中にはさまざまな種類のブランドが含まれ、まさしくブランドが混とんとして いる時代となっています。過去の実績に頼ったブランドが通用する時代ではなくなっているのです。
そのために、徹底的なマーケティングに基づいたブランド 戦略を展開して、本当の意味での付加価値を創造していかない限り、 ブランディングは成功しないと考えて下さい。以下に、ファッションブランドの主な種類とまとめてみます。
ファッションブランドの主な種類を解説
ファッションブランドの主な種類を解説します。
インポートブランド
インポートブランドといえば、元々はプラダヤグッチ、エルメスなどの、 海外の高級ブランドを意味していました。しかし、現在では、低価格の カジュアルブランドも多数導入されています。
ドメスティックブランド
ドメスティックブランドとは、国内のブランドという意味です。インポートブランドと区別するためにつけられたブランド名です。今では、国内のデザイナーも数多く育っており、独創的なアパレルを発表しています。
ライセンスブランド
消費者はデザイナーの名前が付いていれば、そのデザイナーが作っている と思うのですが、実際には名前を使う権利だけを購入して、自社企画生産 の商品にブランド名をつけて販売される商品です。ブランドイメージが低下 しないために、最終製品まで本社がチェックするところが増えています。
オートクチュール
ブランドの起源はオートクチュールから始まりましたが、現在では、皇室・ 王室、ファーストレデイ、社交界に属する、世界でも数百人の顧客で成り立っている分野です。シャネル、イヴ・サンローラン、クリスチャン・ディオールなどが、伝統的なブランドです。
プレタポルテ
1960年代以降、既製服につけられたブランドであり、現在ではファッション ブランドのほとんどがプレタポルテということになります。そのために、敢えてプレタポルテという言葉を使うのは、コレクションの世界だけとなっています。
ナショナルブランド(NB)
チェーンオペレーションのもとに、全国の直営店やFC店で販売されるメーカーブランドです。大量生産で低価格のために、ファッションマーケットのボリュームゾーンを支える役割を果たしています。
プライベートブランド(PB)
セレクトショップや百貨店、GMSなどが、独自に創るオリジナルブランドのことです。ベーシック商品で、継続的かつ多量に販売される商品を中心に開発 されています。利益率が高く、強く推奨されていることが多いです。
インディーズブランド
独立資本で活動するデザイナーが創るブランドです。制約がないために個性的 なデザインを特徴としています。メジャーへの出発点とも言えます。スポンサー がいないために、資金が少なく、経営面の基盤は弱い場合が多いです。
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