アパレルVMDの実践テクニック
VMDを上手に展開するためには、基本概念を理解するだけではだめであり、実際にVMDを展開するための技術を高める必要があります。魂は細部に宿るということわざ通りに、1つ 1つの細かい技術を高めることが、差別化につながるのです。
VMDを展開する技術は、大きく分けて、MDに関する技術、VPに関する技術、ストアデザインに関する技術の3つに分類 できます。すべての技術を高めることが、VMD展開の必須条件です。
VMDの3つの分野のスキルを高める
VMDの3つの分野のスキルを高めるポイントを解説します。
MDに関する技術
棚割の技術がMDの基本となります。アパレルショップでは、アパレルに特有の技術が要求されます。具体的には、デザイン、カラー、サイズの配列や、コーディネート訴求、フェイスアウト、スリーブアウト、フォールデッドなどの陳列形態を想定して、棚割を組み立てることが必要です。棚割を完璧にするためには、システム什器の活用も重要な要素となります。
VP、PP、IPに関する技術
VP、PP、IPを効果的に実施するためには、52週セールスプロモーションの策定が前提となります。シーズンやイベントテーマを明確に設定して、演出をすることが大切です。実際に演出するためには、マネキン、トルソー、トンボ、 シャツスタンドなどの器具を効果的に活用する技術が必要です。POP制作により、商品価値を正確に伝達する技術も高めておかなければなりません。
ストアデザインに関する技術
従来はストアデザイナーにまかせっきりの分野でしたが、VMDを展開するためには、ストアオペレーション担当者が自ら、什器レイアウトなどのフェイスフォルムレイアウトを設計してから、デザイナーに演出と装飾を依頼するという 手順に変更する必要があります。照明効果やカラーコントロールなどにも、十分 に配慮して、ストアデザインの完成度を高められるような技術を身に付けることが 大切です。
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