アパレルマネジメントシステム

アパレルショップマネジメントシステムとは

最近はやや少なくなったのですが、ファッション業界に直接携わっている人々の 中には、服装や話し方が、明らかに奇異だと感じる人がいます。その理由は、 ファッション業界は、他の業界とは異なり、感性という特殊な才能だけが重要だ と信じ込んでいるからでしょう。特殊な才能が要求されるのは、デザイナーのみ に限定されます。

マーチャンダイザーを始めとして、それ以外の職種の人には、 感性以上に大切なものがあります。ビジネスには業界による例外というものはな く、実際には極めて地道な分析により、法則性を発揮して、シンプルな正しい 手順を踏んでいくことが必要なのです。その意味で、アパレルショップのマネジ メントシステムの確立は、極めて重要です。

商品管理などを本部で完全にコントロールする

日本では、フランチャイズ方式によるコンビニエンスストアという、小型 店であり、特殊なリスク分担をとる業界で成功した論理により、発注を 現場にまかせるというやり方が主流の考え方になっています。

しかし、これ は本来のチェーンストア理論とは異なる考え方です。特にアパレルシ ョップにおいては、店長が好き勝手な感覚で売れそうだと判断したも のを追加補充すると、収集がつかなくなることは目に見えています。

したがって、店長から定期的に的確な生の情報収集をする仕組みを作った 上で、追加発注をはじめとして、ショップにおける大半の作業について、 週単位で変化するあらゆる事柄を、本部で分析して、議論をして、調整と 連携を図り、店舗に一斉に指示を出すことが基本です。

クイックレスポンスシステムを築く

ファッションビジネスにおける最重要事項は、タイミングです。特にアパ レルショップでは、ファッションのライフサイクルを分析して、マーケッ ト・インのタイミングをつかむ努力をすることが大切です。そのために は、試験販売を繰り返して、大きく売れる商品に育つアイテムを抽出して、 先取りできるタイミングで大量に商品を投入します。

そして、もし予想 に反して売れなければ、いち早く対策を打ちます。店頭にある商品なら 値下、在庫商品は、より低価格業態のショップを持っていればラベル 変更により移行、できなければ他社のオフプライスチェーンへの売却 などです。これらの一連の動きをクリックレスポンスで実施できるシス テムを構築することが重要です。

リスクヘッジシステムを築く

ファッションビジネスは、他産業に比べるとリスク要因が大きいことは 確かです。したがって、マネジメントシステムにおいて、リスクコントロ ールに真剣に取り組むことが必要です。とはいっても、普通の人がや ることですから、特別な方法はありません。

例えば、商品企画をマー チャンダイザー個々の責任で進めさせるのではなく、チーム制にして チェック機能を働かせること、試験販売を1段階ではなく、2段階、3段 階と積み重ねること、ショップ導入後の推移をきめ細かく追跡することなどです。

サプライチェーンを確立する

データ分析により、ファッションの動向を先取りできたとしても、実際に 必要な商品が必要なタイミングで店頭に並べなければ、何の意味もあ りません。したがって、競合他社よりもスピーディーに商品を供給でき るような、原料から製品までの一連の流れ、すなわちサプライチェーン を確立する必要があります。その完成型の1つの姿が、SPA(Speciality store retailer of Private label Apparel)であると言うことができます。

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